【マーケット】欧州の消費者は脳の健康を最優先

英国を拠点とし、消費者調査を提供するMMR Research社が新たな消費者調査を行い、欧州の多くの地域で消費者はブレインヘルス分野に高い関心を示すことが明らかになった。同社は、フランス、ドイツ、オランダの消費者1,657人を対象に、健康問題で最も重要だと考えるものについて調査を行い、その結果をまとめた。これによると、心臓、脳、免疫の健康がトップ3 に入っており、オランダの消費者はブレインヘルスをトップに挙げている。 同社のAndrew Wardlaw氏は「どこを見ても、ブレインヘルスが1位か2位につけている」と説明した。

同社の調査は選択ベースのアプローチを採用しており、結果として消費者の真の意向が浮かび上がってくるのだという。回答者は、さまざまな商品の特性の組み合わせを基に選択を行うが、4つの優先健康問題で20セットの質問が提示され、それぞれ、最も優先度が高いものと最も低いものを選ぶ。欧州では全体的に腸の健康トピックが主流となっているが、これは、腸脳相関という考えを支持する研究論文が盛んに発表され、健康な腸の維持の重要性が消費者の間にかなり浸透したためと考えられる。

インフレなどの影響により経済的圧力があるにもかかわらず、利点を多く持つ商品には多くを支払っても良いと消費者は考えている。オランダの回答者の48%、ドイツの59%、フランス67%が、 QOLを高める商品を進んで選んでいる。また、MMRの姉妹社、Huxly Global は、ソーシャルメディア上の消費者の声を集めており、これによると、脳の健康、例えば認知関連の投稿が12 か月で195%増加したという。脳の健康では、集中力やパフォーマンスが中心となり、ヌートロピクス、腸脳相関、バイオハッキングに関する投稿が大幅に増加している。言語分析によれば、「マインドが重要」「脳のケア」「メンタルヘルス」「ニューラルヘルス」といった言葉が重要な特徴となった。

「GNGグローバルニュース 2023年9月25日号」より

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