【サイエンス】オメガ3濃度検査の重要性を強調:GOEDレビュー

The Global Organization for EPA and DHA Omega-3s (GOED)がこのほど発表した記事の中で、オメガ 3濃度の状態の価値やその検査の重要性を強調した。

GOEDによると、高濃度のオメガ3と心血管系疾患や神経障害などの疾患リスク低下との関連を示唆するエビデンスが増え続けていることから、オメガ3濃度の状態を把握しておくことは重要である。また、その状態に関する知識は、研究結果を解釈しやすくなり、オメガ3摂取を増やす努力へとつながることを力説した。

GOEDは今回、市販されている検査キットを比較したが、使用したキットは Omega-3 Index (OmegaQuant社)、Holman Omega-3 Test(Lipid Technologies, LLC)、OmegaCheck(Cleveland HeartLab)などで、Omega-3 Indexは公共や臨床現場に最初に提供されたもので、OmegaCheckもまた、有名な第三者ラボによる検査キットである。これらの一部は特許技術であるため、比較検討することは難しく、すべてのキットをレビューできたわけではないが、Omega-3 Indexなどは多くのエビデンスに支えられているものであると示唆した。

GOEDは「オメガ3の状態を知ることは、政府や国際ガイドラインが推奨するEPA・DHA摂取量を増やす努力を後押しすることになる。こうした検査キットの利用が増加すれば、個人および公共の健康に好ましい影響を与えられるだろう」と結論付けた。本レビューは Journal of Nutrition に掲載されている。

「GNGグローバルニュース 2024年6月25日号」より

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