【マーケット】パーソナライズドニュートリションの失敗から学べること

テクノロジーが発達し消費者の嗜好が変化するにつれ、パーソナライズドニュートリション業界は、ニーズを満たすために進化していく必要がある。進化の中で、市場に参入し撤退する企業があったが、業界の発展にとって、これはどのような教訓をもたらすのか。

オランダに拠点を置くNCNC Nutrition Consultancy社は、パーソナライズドニュートリションのサービスを提供するアプリ、「Happ」を考案し提供していたが、現在では停止した。同社のNard Clabbers氏によると、パーソナライズドニュートリションの分野で「Happ」の居場所はあったが、同社への投資額は「Happ」のインフラ構築に十分なほどではなかった。また「Happ」は当初、一般消費者を対象にしていたが、全ての人に全てを提供しようとしないことが優れたビジネス戦略の一つだと Clabbers氏は指摘した。「幅広い消費者を獲得するのはあまりにも難しい。それは間違いなく可能だし、成功する可能性もあるが、それを達成するには膨大な時間と莫大な資金がかかる」と同氏は述べた。資金調達が止まったことで、「Happ」は終わりを迎えた。

またアプリに月 5~10ユーロ支払ってもらうのも難しいことだと同氏は振り返った。最初は喜んで支払ってくれることもあるが、1~3年続けてもらうには、「カスタマージャーニー全体を通じて、どんな利点があるか説明する必要がある」と述べた。

「GNGグローバルニュース 2024年11月26日号」より

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