【マーケット】「プラントベース食品の長期的成功には動物性食品との融合が必要」:SPINS

プラントベース食品が長期的に成功を維持するには、動物性食品と組み合わせる戦略を勧めるという見解を、調査会社SPINSのCEO、Jay Margolis氏が伝えた。

同氏は、先月開催されたNatural Products Expo Westの会場で、「プラントベース食品の歩みはアップダウンを繰り返し、段階的に進んでいくだろう」と推察している。

SPINSのデータを基にした分析によると、プラントベース食品の年間売上高は、2018年の45億ドルから 2023年の81億ドルへと、過去6年で79%の伸びを見せた。「この分野は好調のように見えるが、将来の成長を見据えるとより一層の努力が必要となる」と話した。また、その成長戦略は、「段階的進歩」を念頭に置く必要があると付け加えた。

例えば、Starbucksの新メニューとなった「Impossible breakfast sandwich」のように、動物性食品との融合が新しい戦略として有効になるという。この新メニューは、Impossibleソーセージを使ってはいるが、従来のチーズを挟んであり、完全なビーガンメニューではない。このように、プラントベース食品を違った方法で、食生活に取り入れる、あるいはパレオやケトといった異なる食事方法と合体させるような道を探ることが重要だと助言した。

SPINSによると、プラントベースの消費者は年齢層を問わずほぼ均等に分散しており、65 歳以上の消費者が23.5%と、他の年齢層の19%と比較してわずかに増加している。Plant Based Food Associationの消費者インサイトアナリストである Linette Kwon 氏は、あらゆる所得者層がプラントベース食品を購入しているが、購買傾向は高所得者層に偏っているという。収入でいうと、高所得層の割合は41.2%、中所得者層が 37.4%、低所得者層は21.4%となっている。

SPINSによる2022年から2023年のCAGR(年平均成長率)は、プラントベースミルクが4.2%、プラントベースクリーマー16.2%、プラントベースプロテインサプリメント9.9%、プラントベースバー10.8%、プラントベースRTD飲料9.3%、豆腐、テンペ3.9%とそれぞれ増加した。一方、プラントベース肉代替品および魚介の2022年から2023年のCAGR(年平均成長率)は6.6%減少し、プラントベースアイスクリームが7.4%、プラントベースチーズ5.4%と、それぞれ減少した。

ミルクやクリーマーが売上を伸ばしたのは、フレーバーなどの種類が増え、選択肢が広がったことが理由だとみている。カテゴリーリーダーのアーモンドは、同期間に3.6%減であったが、オーツ麦は7.6%増、大豆も3.4%増と好調であった。

一方、プラントミートの販売量は前年比19.4%減少しているが、一部の販売形態は伸びており、シュレッド、塊、細切りは9.7%増加した。豆腐、テンペ、セイタンは3.5%上昇し、特に、動物性食肉の買い物客の間で豆腐の売上は18%増えていることがわかった。Kwon氏は、「プラントベース食品を代替品としてではなく、動物性食品を補うものとして消費されていることを示唆している」と述べた。

「GNGグローバルニュース 2024年4月25日号」より

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