【マーケット】ADM、腸内細菌叢の主要トレンドを特定

グローバル展開する食品原料会社のADMは、同社の消費者インサイトプラットフォーム「Outside Voice」の調査結果に基づき、腸内細菌叢など急成長する微生物叢分野に関するトレンド予測を発表した。

一つ目のトレンドは、「脳腸相関や腸内細菌と気分や認知機能との関連」である。Outside VoiceとFMCG Gurusによる調査では、回答者の58%が腸内細菌叢が健康と幸福感に及ぼす潜在的な影響について知っていると答え、53%は「脳の健康増進」を訴求する商品に興味を引かれると答えた。

2つ目のトレンドは、「パーソナライズされた栄養摂取」である。消費者は腸の健康に着目しながらライフスタイルと食事の選択を総合的に考え始めているが、免疫機能やメンタルヘルスと密接に関連する腸内細菌叢はその中心的な役割を担うものだ。

3つ目のトレンドは、「腸内細菌叢を評価できる個人向けソリューション」だ。これにより、消費者は自身の腸内細菌叢の組成を調べることができる。回答者の64%は栄養に関する遺伝子検査を受けたいとした。

4つ目のトレンドは、「プロバイオティクスと皮膚の微生物叢」についてである。同社によると消費者は多くのプロバイオティクスが腸以外にも効果があると考えており、新しい研究では皮膚の微生物叢が果たす役割やプロバイオティクスが皮膚の健康に役立つことが明らかになり始めている。

5つ目のトレンドは、「免疫機能と腸内細菌叢の健康」についてである。これは今後も消費者が最も関心をもつものであると予測される。65%の回答者は、これからさらに免疫力について注目し、免疫をサポートするサプリメントを摂取したいとした。

「GNGグローバルニュース 2022年7月26日号」より

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