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04認知症コラム

てんかんがあると認知症になりやすい?
理由や間違いやすい症状を解説

2026.07.17

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てんかんの持病がある方は、認知症になりやすいと言われています。その理由としては、脳血管疾患や脳の変性が、てんかんと認知症どちらの原因にもなることなどが挙げられています。本記事では、てんかんと認知症の関係や、てんかんの持病がある方が認知症を予防するためにできることなどについて解説します。

てんかんと認知症の関係

てんかんと認知症は相互に影響しやすい病気です。また、てんかんは高齢者に発症しやすく、65歳以上の高齢者の100人に1人以上はてんかんを発症しているとも言われ、実際はてんかんであっても認知症と誤認されるケースもあります。

その理由の一つとして、それぞれの病気が発症する原因に共通点が多いことが挙げられるでしょう。たとえば、脳血管性認知症は脳血管障害や脳の変性により引き起こされますが、てんかんも脳血管障害や脳の変性により引き起こされることが少なくありません。

また、アルツハイマー型認知症などの神経変性疾患では、脳の障害がてんかん発作を誘発することもあります。両者が相互に影響を及ぼすことを理解し、てんかんの持病がある方は認知症の併発、認知症の方はてんかんの併発に注意が必要です。

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てんかんと認知症の関係 イメージ

てんかんが認知症のリスクを高める理由

てんかん患者の中でも高齢の方は、脳病変により認知機能の低下が生じやすい傾向にあります。てんかん発作が繰り返されることで脳への負荷が蓄積し、認知症の発症リスクが高まると考えられてきました。

てんかん発作による転倒などの事故をきっかけに行動が制限されると、認知機能が低下する原因になります。また、「転倒するかもしれない」という恐怖感により行動を自主的に制限し、心身機能が低下してさらに転倒リスクが高まるといった悪循環が生じるケースもあります。

認知症と間違いやすい
「高齢者てんかん」の特徴

てんかんと認知症の関係は深いと考えられますが、別の疾患であることもまた事実です。しかし、類似した症状が多いため、区別が難しいケースもあるでしょう。ここでは、認知症と誤認しやすいてんかん症状について解説します。

欠神発作

欠神発作とは、会話中や活動中に突然反応しなくなる症状です。たとえば、さっきまで会話をしていたのに、突然返事しなくなるといった状態を指します。

欠神発作かどうかを判断するポイントとしては、短時間で普段の状態に戻ることが挙げられるでしょう。また、認知症は徐々に悪化しますが、欠神発作は突発的に何回も起こることも特徴の一つです。

自動症

自動症とは、口をもぐもぐ動かすといった無意識の動作を繰り返す症状です。側頭葉てんかんでよく見られます。発作中のみ見られる症状のため、癖と誤認されることがあります。

口を動かす以外にも、顔を何度もなでる、服の特定の場所を繰り返し触る、徘徊するなどの行動が見られることもあるでしょう。自動症も発作が収まれば元に戻るため、症状が表れる時間は短い傾向があります。

高齢者がてんかんを発症したのち認知症を併発する主な原因

てんかんを発症した後に認知症を併発する高齢者も少なくありません。高齢者のてんかん・認知症併発の背景には、脳の器質的な変化があると考えられます。

脳血管障害(脳梗塞・脳出血)の後遺症 頭部外傷や脳腫による影響

高齢者がてんかんを発症したのち認知症を併発する主な原因 イメージ

脳血管障害(脳梗塞・脳出血)の後遺症

脳卒中は脳血管性認知症の原因の一つですが、脳卒中の後遺症によっててんかんを発症したのち、さらに脳血管性認知症を併発するケースも少なくありません。血管障害により脳組織が損傷されると、損傷部位が認知障害や記憶障害の原因となり、てんかん発作の焦点となることがあります。

とくに注意したいのが、高血圧などの生活習慣病です。管理が適切でない場合は認知症とてんかんが連鎖的に発症するリスクが増大します。

頭部外傷や脳腫による影響

頭部外傷や脳腫瘍といった脳への物理的なダメージは、認知機能を低下させるだけでなくてんかん発症の原因にもなります。損傷後の傷痕や腫瘍による圧迫が神経回路を遮断し、てんかん発作の原因となる神経細胞の異常活動を引き起こすことがあるでしょう。

また、急激な物忘れとてんかん発作が同時期に起こり、併発しているように見えることもあります。

てんかんの持病がある方が認知症を
予防するためにできること

てんかんの持病がある方は認知症を併発しやすいことが知られています。すでにてんかんを発症している方が認知症予防のためにできることについて見ていきましょう。

治療を継続し定期的な検査を受ける 生活習慣を整える 気になる変化があれば早めに専門家に相談する

治療を継続し定期的な検査を受ける

てんかんと診断され、薬物療法を実施している方は、薬を忘れずに服用することが大切です。治療を継続することで脳の状態を安定させ、長期的な健康管理にもつながります。

また、体調の変化を主治医に逐一伝えることで、認知機能の低下を早期発見しやすくなるでしょう。定期的に脳の検査を受け、てんかん薬の影響や脳の状態を継続的に確認することが大切です。

生活習慣を整える

睡眠や運動、食事などの生活習慣を整えることは、心身の健康を守るだけでなく、脳の健康を守るためにも重要です。質の高い眠りや定期的かつ適度な運動、バランスのよい食事を意識し、認知機能の維持につなげていきましょう。

また、認知機能の維持には、脳を刺激する時間を増やすことも効果的とされています。読書や会話、旅行などの五感を使う時間を設け、ストレスを溜めないように無理のない生活を送るようにしましょう。

気になる変化があれば早めに専門家に相談する

「物忘れが増えた」「判断するのに時間がかかるようになった」など、普段とは異なる状態が続くときは早めに専門家に相談することが大切です。また、自分の変化には気づきにくい傾向があるため、家族などの周囲の人からの指摘も受診の目安になるでしょう。

気になる変化が見られたときは、まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうと安心です。自治体の相談窓口を利用すると、公的サポートの案内をスムーズに受けられるでしょう。

認知症予防の方法について詳しくはこちら

てんかんと認知症に関するよくある質問

Qてんかんと認知症を見分けるポイントはありますか?

状態がよいときと悪いときの差がはっきりと見られる場合は、てんかんが疑われる可能性があります。記憶力にむらがある、急に怒り出す、突然性格が変わったように見える、明らかにいつもとは異なる状態であったのに後で確認すると覚えていないといった様子が見られる場合は、てんかんの可能性があります。

気になる場合は自己判断せずに、医療機関を受診しましょう。

Q認知症の薬とてんかんの薬は併用できますか?

抗てんかん薬により発作を管理することは、認知機能の維持につながる可能性があります。ただし、薬の種類によっても異なるため、併用する際は医師に相談することが大切です。

Q家族が「ぼーっとしている」時、てんかんなのか認知症なのかを確認する方法はありますか?

まずは声をかけてみましょう。反応が見られない場合はてんかんの可能性が疑われます。また、意識がしっかりとしてから、ぼんやりとしていたことを本人に指摘してみてください。まったく覚えていない場合もてんかんかもしれません。ただし、自己診断せず、医療機関で相談してください。

早期発見・治療でてんかんと認知症の
併発予防につなげよう

てんかんと認知症は原因だけでなく症状にも共通する部分が多く、正確に見分けるためには医療機関で検査を受けることが必要です。いずれも早期発見することで症状を緩和し、併発を予防できることがあるため、気になる症状が見られたときは早めに医療機関を受診しましょう。

また、認知症についての知識を深めることも大切です。「認知機能ケアプロジェクト」では、認知症予防効果を期待できるガンマ波の最新研究情報を配信しています。正しい知識を得るためにも、ぜひチェックしてみてください。

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