健康コスパで選ぼう!

乳酸菌ヨーグルトVS乳酸菌+ビフィズス菌入りヨーグルト
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ヨーグルトアイコン 「健康コスパ」を徹底比較ヨーグルト編

「健康コスパ」で選ぶならどっち? 乳酸菌ヨーグルトVS
ビフィズス菌ヨーグルト

YOGURT

ヨーグルトは腸内環境を整え、たんぱく質・カルシウムを補給できる優秀食材

ヨーグルトは、たんぱく質だけでなく、骨を作るうえで重要かつ不足しがちなカルシウムを手軽に摂ることができる優秀な食品です。また、おなか(腸)にいい食品として認識されている方が多いのではないでしょうか。

では、ヨーグルトなら健康効果はみな同じなのでしょうか。実はヨーグルトには、「乳酸菌ヨーグルト」と「ビフィズス菌ヨーグルト」があり、比較してみると「健康コスパ」に差があることがわかりました。今回はこの2つのヨーグルトの「健康コスパ」「コスパ」「タイパ」「食品特性(酸味)」を比較していきます。

健康コスパとは
健康を軸にしてコストパフォーマンスを見る、健康に特化した指標。食品にどのような栄養素がどのくらい含まれており、得られる価値やメリットがどのくらいあるのかを表しています。

コスパは同じでもビフィズス菌ヨーグルトの方が「健康コスパ」はおトク

管理栄養士の浅野まみこさんに「健康コスパ」「コスパ」「タイパ」「食品特性」の4つの軸で、「乳酸菌ヨーグルト」「ビフィズス菌ヨーグルト」を比較していただきました。

(※プレーンヨーグルトで比較)

健康コスパアイコン健康コスパ

乳酸菌ヨーグルト3

ビフィズス菌ヨーグルト5

健康コスパを比較するうえで大きなポイントとなるのが「ビフィズス菌」です。乳酸菌、ビフィズス菌どちらも整腸作用が期待できるという点では同じですが、2つの菌の働きには大きな違いがあります。

乳酸菌は「乳酸」を作り出し主に小腸で働くのに対し、ビフィズス菌は主に大腸で働き、「乳酸」だけではなく、短鎖脂肪酸の1つである「酢酸」を作り出します。短鎖脂肪酸は、大腸のぜん動運動を活発にし、脂肪の蓄積の抑制、肥満や糖尿病の予防への効果が期待できるほか、免疫機能にも関与しています。

つまりビフィズス菌には、乳酸菌にはない働きがあるということです。そのため「ビフィズス菌ヨーグルト」の方が、乳酸菌だけでなく、ビフィズス菌の健康効果もプラスされ、「乳酸菌のみ」より健康コスパは高くなるといえます。

乳酸菌ヨーグルト vs ビフィズス菌ヨーグルト図
コスパアイコンコスパ

乳酸菌ヨーグルト4

ビフィズス菌ヨーグルト5

どちらもほぼ同じ価格帯で販売されていますが、「乳酸菌ヨーグルト」の方が若干高い場合があるようです。

タイパアイコンタイパ

乳酸菌ヨーグルト5

ビフィズス菌ヨーグルト4

「乳酸菌ヨーグルト」は、全てのヨーグルトが該当し、種類が多いため、コンビニやドラッグストアなどほぼすべての店舗に置かれています。そのため、5の評価に。一方「ビフィズス菌ヨーグルト」は、ヨーグルトの一部になるため、コンビニなどでは置かれていないこともあり4の評価に。

食品特性(酸味)アイコン食品特性
(酸味)

乳酸菌ヨーグルト4

ビフィズス菌ヨーグルト2

ヨーグルトの味の特徴である「酸味」を比較的強く感じるのは「乳酸菌ヨーグルト」。ビフィズス菌は酸に弱いため、結果的に「ビフィズス菌ヨーグルト」の方が、酸味が抑えられており、まろやかさを感じるものが多いのが特徴です。


今回は一見違いが分かりにくい「乳酸菌ヨーグルト」と「ビフィズス菌ヨーグルト」を比較しました。

乳酸菌、ビフィズス菌など含有している菌の特性によっても健康効果は変わります。どのヨーグルトを選ぶか迷った時は、価格や味だけでなく、「健康コスパ」という軸でも食品を選んでみてください。

次回はストックしやすく、価格もお手頃で料理にも便利な「ツナ缶」と「サバ缶」を徹底比較していきます。

監修アイコン監修

浅野まみこさん

管理栄養士

総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて糖尿病の行動変容理論をベースに1万8千人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、現在は、健康経営サポート、レシピ開発、食のコンサルティングをはじめ講演、イベントなど多方面で活躍中。メディア、雑誌にも多数出演。具体的な食品を使った実践型栄養アドバイスをモットーに活動をしている。