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04認知症コラム

認知症による記憶障害とは?
その種類や
チェック方法、家での接し方まで解説

2025.10.08

認知症による記憶障害とは?その種類やチェック方法、家での接し方まで解説イメージ

記憶障害は、認知症の代表的な症状の一つです。 「あれ、なんだっけ?」「さっき言ったよね?」といった、身近な物忘れとは異なります。 この記事では、記憶障害の種類やチェック方法、記憶障害をもつ家族との接し方まで詳しく解説します。 早期発見・早期対応が大切な記憶障害。正しく理解し、適切にサポートをしましょう。

記憶障害とは

記憶障害とはイメージ

記憶障害とは、情報を「覚える」「記憶する」「思い出す」のいずれかに支障が生じる状態です。認知症をはじめ、脳の損傷や精神的なストレスなど、さまざまな原因で起こり得ます。

とくに高齢者の場合は、軽度認知障害や認知症が原因で発症することも少なくありません。なかでも、アルツハイマー型認知症では、半数以上に記憶障害がみられるといわれています。

しかし、自分で記憶障害を自覚している場合は、認知症ではない可能性が高いでしょう。「記憶障害」と「物忘れ」は異なるのです。

ポイント
記憶障害を自覚している場合は認知症ではない可能性が高い

アルツハイマー型認知症について詳しくはこちら

「物忘れ」との違い

「物忘れ」は、脳の老化による記憶の再生力の低下です。そのため、忘れた自覚があり、ヒントがあれば思い出せます。一方で「記憶障害」は、出来事や体験の記憶自体が抜け落ちている状態です。たとえば食事をしたことを忘れて「ご飯はまだ?」と聞いたり、同じ話を繰り返したりします。

記憶障害は認知症の症状の一つですが、物忘れは認知症ではありません。

記憶障害 物忘れ
状態 出来事自体を覚えていない 忘れている部分を思い出せない
忘れ方

体験や出来事自体を忘れる

  • 食事をしたこと自体を忘れる
  • 外出したこと自体を忘れる
  • 鍵をしまったこと自体を忘れる

体験や出来事の一部を忘れる

  • 何を食べたかを忘れる
  • 外出先で寄ったお店の名前を忘れる
  • 鍵をどこにしまったかを忘れる
自覚 なし あり
進行の
有無
進行する 進行しない

出典:日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン2017

もの忘れと認知症の違いについて詳しくはこちら
もの忘れがひどいときに考えらえる病気について詳しくはこちら

記憶障害のチェックリスト

自分や身近な人が記憶障害かもしれないと思ったら、右記下記のチェックリストを参照してください。
4つ以上当てはまった場合は注意が必要です。

※このリストはあくまで簡易のチェックリストです
※当てはまった個数にかかわらず、少しでも気になる異変があった場合は
医療機関を受診してください

1. 今日の日付がわからないときがある
2. 5分前に話した内容が思い出せないときがある
3. 鍵やメガネの置き場所がわからなくなるときがある
4. 人や物の名前がすぐに出てこないときがある
5. 周りの人から「さっきも聞いたよ」と言われることが増えた
6. ATMの操作がわからなくなった
7. 薬を飲み忘れることが増えた
8. 携帯電話の使い方がわからなくなった
9. 掃除や料理などの家事をしなくなった
10. 自分の物を隠されたり盗まれたりするようになった

認知症による記憶障害の症状

認知症による記憶障害では、最近の出来事から忘れていく傾向があります。たとえば、「今朝、朝ごはんを食べたこと」「先週、会う約束をしたこと」などと忘れてしまうでしょう。

もし食べた後に「朝ごはんまだ?」と聞いたり、「そんな約束していない」と言ったりする場合は、記憶障害の可能性があります。また、お金を使ったことや自分で物をしまったことなども忘れていた場合も記憶障害かもしれません。

「盗まれた」「隠された」と思ってしまう「物盗られ妄想」がみられることもあります。

認知症による記憶障害の具体例
  • 昨晩、電話をかけてきたことを本人が覚えていない
  • いつものスーパーまでの道のりがわからなくなる
  • 友人と会う約束や美容室の予約などをすっぽかすようになった
  • 財布が見当たらないときに「あなたが盗ったんじゃない?」と疑ってくるようになった

症状の進行

認知症による記憶障害は、認知症の進行とともに悪化します。短期記憶の低下から始まり、長期記憶、エピソード記憶の順に低下していくことが多いです。症状が進行すると、昔の出来事や家族の顔、自分の名前などを忘れてしまうこともあります。

短期記憶 長期記憶 エピソード記憶
  • 5分前の会話の内容を覚えていない
  • 今日の日付がわからない
  • 家族の名前がわからない
  • 自分の学歴がわからない
  • 家族旅行や結婚式など、過去の思い出や体験を覚えていない

認知症の方に最後まで残る記憶について詳しくはこちら

記憶障害を引き起こす3つの原因

記憶障害がみられた場合、脳に異常があるかもしれません。ここでは、記憶障害につながる3つの原因を解説します。

認知症 精神的ストレス 脳の損傷

認知症

高齢者の記憶障害の原因として最も考えられるのが認知症です。とくに、アルツハイマー型認知症では記憶障害が多くみられます。認知症は進行を遅らせることはできますが、治すことはできません。進行すると、見当識を失い、今どこにいるか、自分が誰なのかわからなくなります。

軽度認知障害(MCI)の場合は、記憶障害を自覚できる場合があります。軽度認知障害を早めに対策すれば、健常に戻れるケースもあるようです。少しでも「おかしいな」と感じたら早めに受診しましょう。

認知症について詳しくはこちら
軽度認知障害(MCI)について詳しくはこちら

精神的ストレス

慢性的なストレスは、脳の記憶を司る海馬の萎縮を招き、記憶障害のリスクを高めます。また、うつ病なども記憶障害を引き起こす場合があります。そのため、ストレスを溜めないことは、将来的な記憶障害の予防になるといえるでしょう。

また、虐待などのトラウマになるような強いストレスにより、記憶障害が引き起こされる場合があります。これは「解離性健忘」と呼ばれ、女性や若年層に多くみられる記憶障害です。

ストレスによる記憶障害について詳しくはこちら

脳の損傷

脳梗塞などの病気や事故による脳への損傷も、記憶障害を引き起こす原因の一つです。このような記憶障害は、高次脳機能障害の一つとされています。

脳損傷による記憶障害では、エピソード記憶(体験や出来事の記憶)に影響が出る傾向にあるようです。新しいことを覚えられない、同じことを何度も言うなどの症状がみられます。

記憶障害の種類と特徴

記憶障害と一口で言っても、さまざまな種類があります。ここでは、記憶障害の種類と、それぞれの特徴や症状の例を紹介します。

短期記憶障害 長期記憶障害 エピソード記憶障害 意味記憶障害 手続き記憶障害 展望記憶障害 健忘症

記憶障害の種類と特徴イメージ

短期記憶障害

短期記憶障害は、数秒から数分間の間に得た情報を保持することが困難になる障害です。新しい情報を一時的に保管する海馬の機能が低下することで発症し、今日の日付がわからない、同じことを何度も聞く、などの症状がみられます。また、物の置き場所を忘れたり、直前に話した内容を忘れてしまったりすることもあるようです。

症状例
  • 今日の日付がわからない
  • 同じことを何度も聞く

長期記憶障害

長期記憶障害は、長期間にわたる記憶が思い出せない障害です。自分の出身校はどこだったのか、結婚しているか、仕事は何をしていたかなどの記憶を思い出せなくなります。長期記憶には、体験や出来事に関するエピソード記憶や、言葉の意味や知識に関する意味記憶が含まれます。これらの記憶の喪失が、長期記憶障害の特徴です。

症状例
  • 昔やっていた仕事がわからない
  • 家族の名前がわからない

エピソード記憶障害

エピソード記憶障害は、自分に起きた出来事や経験が思い出せなくなる障害です。たとえば、旅行に行ったことや、昔の友人との思い出などを鮮明に思い出せなくなります。出来事全体を思い出せない場合と、断片的な記憶はあるが記憶全体の順番が思い出せない場合があります。

症状例
  • 昨晩電話したことを覚えていない
  • 去年行った家族旅行の記憶がない

意味記憶障害

意味記憶障害とは、物の名称や言葉の意味、一般的な事実を記憶できなくなる障害です。たとえば、「リンゴが果物であること」などは意味記憶に含まれます。名称が出てこなくなるため、「あれ・それ」といった指示語が増えるのが特徴です。

症状例
  • 物の名前が思い出せない
  • 指示語を多用するようになった

手続き記憶障害

手続き記憶障害は、日々の習慣や練習によって体が覚えている技術や行動に生じる障害です。たとえば、自転車の乗り方やピアノの弾き方などが手続き記憶に含まれます。手続き記憶は、脳の司る部位が意味記憶やエピソード記憶とは別です。そのため、アルツハイマー型認知症の初期段階では、手続き記憶が保たれる傾向にあります。

症状例
  • 作りなれた料理ができなくなった
  • 自転車の乗り方がわからなくなった

展望記憶障害

展望記憶障害は、「未来に意図した行動」の記憶に生じる障害です。人との約束や予定などを遂行できなくなるため、日常生活に支障をきたすでしょう。展望記憶障害は、軽度認知障害を発症している場合に顕著に現れるため、初期段階の認知症を検出する指標の一つとされています。

症状例
  • 人との約束をすっぽかすことが増えた
  • 食後の薬を飲み忘れるようになった

健忘症

健忘症は、新しいことを覚えられなくなったり、過去のことを思い出せなくなったりする記憶障害です。症状の程度は人によりますが、日常生活に影響を及ぼすこともあります。健忘症にはいくつか種類があり、主の種類は以下の通りです。

種類 特徴 症状例
前向性健忘 発症以降に
経験した出来事を
記憶できなくなる
最近会った人の名前や、
数分前に聞いた話をすぐに忘れてしまう
逆行性健忘 発症より前の
記憶を
思い出せなくなる
交通事故で頭部を強打したが、事故が発生する以前の記憶が思い出せない
一過性健忘 突然発症する
一時的な記憶障害
自分の名前や職業、家族の名前などは言えるが、今自分がどこで何をしているのかがわからず混乱する

健忘症について詳しくはこちら

認知症による記憶障害の検査方法

認知症による記憶障害の検査方法には、上記のようなものがあります。
具体的な検査方法や内容について、以下で詳しく紹介します。

長谷川式認知症スケール MMSE(ミニメンタルスケール検査) SPECT検査

長谷川式認知症スケール

長谷川式認知症スケールは、記憶力や注意力、計算能力を評価する9つの質問で構成された簡易的な検査です。所要時間は5~10分と被験者への負担が少なく、動作性検査がないため運動機能に問題がある方でも測定できるのが特徴です。

日本で開発された検査方法であり、日本人が取り組みやすいことから国内で広く使われています。30点満点で20点以下の場合に認知症の疑いありと判断します。

長谷川式認知症スケールについて詳しくはこちら

MMSE(ミニメンタルスケール検査)

MMSEは、症状が表れていない方を対象に病気を見つける目的で実施するスクリーニング検査です。こちらはアメリカで開発された検査であり、口頭と記述での回答が求められるため、長谷川式認知症スケールよりも詳細に評価できる特徴があります。

11の質問で構成され、所要時間は10~15分です。30点満点で23点以下の場合に認知症の疑いありと判断します。

MMSEについて詳しくはこちら

SPECT検査

SPECT検査は、微量の放射性物質(RI)を含む薬剤を注射して放射線を検知する機械の中に入り、脳や臓器の血流、機能の状態を画像で撮影し可視化するものです。脳の血流パターンや神経活動の違いを画像で捉えられるため、認知症による記憶障害が起こっているか調べられます。

検査に使用する医薬品の放射線量は人体に害を及ぼすほどではなく、安全性の確立した検査方法です。検査自体は20~30分ほどで終了します。

認知症による記憶障害の治療法

認知症による記憶障害は、残念ながら根治させる治療法はありません。しかし、薬物治療や非薬物治療によって症状を軽減させ、進行を遅らせられるでしょう。

薬物療法では、主に抗認知症薬が使用されます。また、認知機能の低下に伴い、不安や抑うつなどの症状が現れる場合は、抗不安薬や少量の精神安定薬が処方されることもあるようです。

非薬物療法では、リハビリテーションのほか、「回想法」と呼ばれる心理療法も効果が期待できます。昔の写真や音楽に触れ、過去の記憶を語り合うことで、脳の活性化や精神的な安定を促せるでしょう。

ポイント
  • 根治させる治療法はない
  • ただ、薬物治療や非薬物治療により症状を軽減させ、進行を遅らせることは可能

認知症の治療方法について詳しくはこちら
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認知症による記憶障害の治療法イメージ

記憶障害をもつ方や家族が日常生活でできる対策

日常生活にちょっとした工夫を取り入れるだけで、記憶障害の症状とより上手く向き合えるようになることが期待されます。記憶障害への対処としては、視覚的なサポートが重要です。物を同じ場所に置くことや色分けなどで視覚的にわかりやすくする工夫をしましょう。

具体的には、メモやアラーム、リマインダーなどの予定の可視化やリマインドを促すアイテムを活用するのがおすすめです。また、模様替えをすると物の位置を新たに覚え直す必要があり日常生活に支障が出ることもあります。住み慣れた環境を保つよう心がけましょう。

  • メモやホワイトボードを活用し予定や日課を見える化する
  • アラームやリマインダーを設定し服薬・通院・食事などの時間を通知する
  • 日記や記録ノートをつけその日の出来事を振り返る
  • 鍵・財布・薬などは毎回同じ場所に置く
  • ラベル・写真・色分けなどで記憶を補助する
  • 空間の変化は混乱を招かないよう模様替えは避ける

記憶障害をもつ方と接するときの3つのポイント

記憶障害の方と接する際には、気をつけなければならないポイントがいくつかあります。家族に記憶障害の方がいる方はもちろん、ぜひ参考にしてください。

否定しない 繰り返し説明する 物事を関連付ける

否定しない

記憶障害がある家族と接するときは、本人の言動を否定しないことが大切です。強い口調で接すると、相手を焦らせ、余計な混乱を生んでしまう可能性があります。物盗られ妄想など間違った情報を信じ込んでいる場合でも、正面から否定せず、優しく事実を伝えるようにしましょう。

繰り返し説明する

記憶障害がある場合、新しい情報を記憶することが難しく、同じことを何度も聞かれることがあります。「さっき言ったでしょ」などと言わず、毎回初めて聞かれたときのように丁寧に説明しましょう。根気強く繰り返し説明することで、少しずつ記憶が定着していく可能性もあります。

物事を関連付ける

物と関連する出来事を紐づければ、記憶の定着に役立つでしょう。具体的には、「メガネは寝るとき外すからベッドサイドテーブルの上」「鍵は出かけるときに使うから靴箱の上」などが挙げられます。新しい情報を覚える必要がある場合も、既に記憶している情報と関連付けることで、より覚えやすくなるのです。

認知症による記憶障害の予防法4選

現時点では、認知症を根治させる治療法はないとされています。ただし、進行は遅らせられるので、記憶障害になる前に予防しましょう。

バランスの良い食事を心がける 運動習慣を身につける ストレスを溜めない 定期的な検査を受ける

認知症による記憶障害を予防しようイメージ

バランスの良い食事を心がける

食事は記憶障害の予防において重要な要素です。オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚介類や、抗酸化物質を多く含む野菜や果物は、脳の健康をサポートし、記憶力の維持に寄与します。

さらにバランスの取れた食事は、体内の炎症を抑え、脳細胞の損傷を防ぐ効果も期待できるでしょう。とくに季節の変化や行事を楽しめるような食事は、心身の健康を保ち、記憶力維持にもつながります。

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ポイント
オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚介類/ビタミンEが多く含まれるナッツ類/抗酸化物質を多く含む野菜や果物を意識的に摂取しよう

運動習慣を身につける

運動も記憶障害の予防に有効な手段の一つです。定期的な運動は、脳の血流を改善し、神経細胞の成長を促すことが知られています。

とくにウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脳の健康によい影響を与え、記憶力の維持や向上に役立つでしょう。さらに、習慣的な運動はストレス解消にもつながるため、精神疾患の予防にもつながります。

ストレスを溜めない

慢性的なストレスは記憶障害のリスクを高めるので、日常生活でストレスを溜めないようにしましょう。ストレスは記憶を司る海馬の萎縮を招き、記憶力低下の原因となることがあります。また、うつ病などの精神疾患も、記憶障害を引き起こす原因の一つです。

適度な運動や趣味などでストレスを発散しましょう。また、十分な睡眠をとり、脳を休ませることも大切です。

定期的な検査を受ける

記憶障害や認知症の早期発見・予防には、定期的な検査が不可欠です。検査を受けることで、認知機能の低下を早期に把握し、適切な対策を可能にします。

もし記憶力の低下を感じ始めたら、ためらわずに専門の医療機関を受診し、検査を受けましょう。早期発見・早期治療によって進行を遅らせ、自立した生活を長く続けることができる可能性が高まります。

記憶障害に関するよくある質問

身の回りの方が記憶障害になってしまうこともあります。いざというときに備えて、記憶障害に関して詳しく知っておきましょう。

Q一時的な記憶障害はありますか?

一時的な記憶障害として「一過性全健忘」があります。これは、脳の記憶に関連する海馬の機能が一時的に低下することで起こり、数時間前からの記憶がなくなる障害です。通常は24時間以内に症状が消失しますが、原因を特定するためにも医療機関を受診することが推奨されます。

Q認知症による記憶障害が疑われる場合受診のタイミングはいつがよいですか?

早期に専門医に受診することが重要です。認知症以外が原因の記憶障害であれば、治療できる可能性もあります。

もし、認知症が原因だった場合でも、早期発見できれば進行を遅らせられるでしょう。単なる物忘れか認知症か迷ったときは、自己判断せず、一度医療機関を受診して検査を受けてください。

Q20代でも記憶障害になる可能性はありますか?

あります。20代が記憶障害を発症した場合、「若年性健忘症」や、ごく稀ですが「若年性認知症」の可能性が考えられるでしょう。また、強いストレスがきっかけで起こる「解離性健忘症」も、20代で発症する可能性があります。生活習慣を改善することで、これらの発症リスクを減らせるでしょう。

Q記憶障害がみられる場合、備えておいた方が
よいことはありますか?

財産管理についての相談と情報の共有をしておきましょう。本人による財産管理は、記憶障害及び認知症が進行すると困難になります。そのため、本人の意思がはっきり確認できる早い段階で、相談と情報共有をしておくことが大切です。

公共料金などを振り込みにしている場合は、口座引き落としに変更しておくのがおすすめです。保険なども早い段階で整理しておきましょう。

記憶障害と上手に向き合うために

認知症による記憶障害は、早期発見・早期対応が重要です。一度発症すると治療が難しい認知症ですが、普段からの予防やケアによって進行を遅らせられるでしょう。認知機能を維持するための方法もいくつかありますので、この記事で紹介した内容を参考に、できることから始めてみてください。

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