STOP! のど乾燥スパイラル

のどの重要性

「のど」の
感染防御の働き
「のど」の
線毛運動の低下
のど乾燥
スパイラル

乾燥による
「のど」の線毛運動の低下

乾燥による「のど」の線毛運動の低下

乾燥による「のど」の線毛運動の低下と
感染リスク

線毛はのどにおける重要な防御機構ですが、その働きには弱点もあります。その一つが「乾燥」です。のどの内側では粘液が膜をつくっており、線毛はそのあいだに挟まれた水分に守られ、正常に運動することができます。これに対して空気が乾燥している環境では、のどの粘液の量が減少し、粘度も高くなります。すると、線毛の運動能力が低下しやすくなり、ウイルスの排出機能が十分に発揮されなくなってしまいます。空気の乾燥しやすい冬場に風邪を引きやすくなるのは、こういった理由があるのです。

線毛運動の仕組み

「のど」の痛みや違和感の原因は、
免疫反応に伴う炎症

のどの線毛運動が低下し、ウイルスの排出が十分にできなくなると、防御反応として「炎症」が生じます。炎症部位では、ウイルスと戦うために血管が広がり、血液とともに多くの免疫細胞が集まります。この免疫細胞から分泌される炎症物質(サイトカイン)が周囲の神経を刺激することで、のどの違和感や痛み、イガイガとした感覚が生じるのです。また、腫れや熱っぽさといった症状も見られるようになります。これが、私たちが風邪の引きはじめに感じる症状です。

こうした炎症反応は、免疫が正常に働き、からだの防衛システムが機能してウイルスと闘っているサインともいえるのです。