冬の乾燥でのどの防御機能が低下すると、ウイルスを排出できず、炎症を起こします。この炎症が悪化すると防御機能がさらに低下し、症状が長引く「のど乾燥スパイラル」に陥ります。 のどをケアし、このスパイラルを断ち切ることが、風邪予防の新常識となる重要な対策として注目されています。 冬は、乾燥や冷えによって感染症などが流行しやすくなります。特にウイルスの侵入口となる「のど」が乾燥すると、粘膜にある線毛の働きが弱まり、のどの炎症や風邪の発症につながります。バリア機能が低下した結果、「のど乾燥スパイラル」に陥り、風邪症状が長引いたり慢性化したりする悪循環を起こしてしまうのです。 詳しくみる そらいろ耳鼻咽喉科 センター北駅前院 院長内尾 紀彦先生 Profile 東京慈恵会医科大学医学部医学科卒。東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉科 助教として喉頭外来の責任者を務めた後、2021年7月より現職。音声治療を中心に地域医療へ携わる一方、アナウンサーや歌手など仕事で声を使うプロまで幅広い層の診療に当たっている。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医。 詳しくみる お知らせ 一覧 2025.10.29 生活者調査の結果を掲載しました 2025.10.17 「STOP!のど乾燥スパイラル」サイトを公開しました 一覧 冬の風邪と感染症予防 冬は乾燥と低温により、インフルエンザやライノウイルスなどが活発化し、 風邪や感染症が広がりやすくなります。 風邪の予防に関する意識調査 風邪の予防方法として、半数以上の人が挙げたのが「手洗い」「マスク」「うがい」でした。「のどの乾燥」を意識していた人は? 冬季に感染症が増える理由 風邪の原因のうち8~9割はウイルス感染によるものです。その種類は200以上とも言われ、性質もそれぞれ異なります。 風邪予防のためには 風邪を予防するための「三大防御策」。それは我が家を侵入者から守る対策法にたとえることができます。 のどの保湿と免疫の大切さ 一般的に風邪予防として知られる手洗いやマスクは、ウイルス侵入を防ぐ役割がありますが、それだけでは十分ではありません。のどの保湿によって線毛運動を正常に保つ「のどケア」や「免疫」を維持しておくことも不可欠です。 「のど」の2つの感染防御の働き のどには、感染症に対する防御機能として「物理的バリア」と「粘膜免疫」があり、ウイルスや細菌などを最前線で防御しています。 乾燥による「のど」の線毛運動の低下 「乾燥」は、線毛の大敵。空気が乾燥しやすい冬には物理的バリアが弱まり、風邪の症状を引き起こしやすくなります。 のど乾燥スパイラルと免疫機能の重要性 のどの乾燥が連鎖的に症状を悪化させる「のど乾燥スパイラル」。そのしくみと、断ち切るための対策とは。 冬の感染対策 冬に感染症にかからないための効果的な対策方法には、どのようなものがあるでしょうか。 「のど」と「免疫」どちらもケアを 冬の感染対策には、のどを潤しウイルスの排出を助ける「のどケア」と、生活習慣によって高める「免疫維持」の両方が大切です。 Please Share! このページをシェアする ご取材はこちらから