冬の感染対策
「のど」と「免疫」、ダブルで対策
風邪を予防するための「三大防御策」
風邪を予防するための「三大防御策」は、。①は手洗いやマスクなどで口や鼻からウイルスが侵入するのを防ぎます。それでも体内に侵入しようとするウイルスによる感染、発症を防ぐには、ウイルスを排出する働きをもつ②「」のケアと、体内で増殖しようとするウイルスを撃退する③「」を維持することが重要です。
「のど」ケア:ウイルスをすみやかに体外に排出
- のどの異物排出システム「線毛運動」のはたらきを維持するために、のどに直接潤いをもたらす
- のどに付着したウイルスの排出を助ける
「免疫」ケア:自らの免疫機能を維持し、感染を防ぐ
- 日常的な生活習慣を改善して免疫機能を正常に保つ
- 免疫機能の維持に役立つ栄養素や機能性成分の摂取
Column
コラム
「のど」+「免疫」
両方への機能をもつ注目成分
ラクトフェリン
「のど」ケアと「免疫」維持。双方の機能をもつ「」が注目されています。ラクトフェリンは、多くの哺乳動物の母乳などに含まれるたんぱく質の一種。とくに、出産後すぐに分泌される「初乳」に多く含まれており、他の動物と比べてもヒトの母乳にはラクトフェリンが豊富に含まれていることが知られています。赤ちゃんはもちろん成人にとっても、ウイルスや細菌からからだを守るさまざまな感染防御作用をもっています。
最近の研究では、のどの乾燥感を和らげると、免疫機能を維持するの両方の機能が明らかになりました。
「のど」対策効果
ラクトフェリンは粘膜に作用し、
のど粘膜の水分を保持する機能を高める
ラクトフェリンには、粘膜や唾液に存在する保水成分であるする作用があります。ムチンとは糖タンパク質の一種で、粘液のネバネバとした液性はムチンによってつくられます。この性質によって水分が保持されます。ラクトフェリンを摂取すると、粘膜や粘液中のムチンと反応して複合体ができ、この複合体がのど粘膜の水分を保持する機能を高めると考えられています。
「免疫」対策効果
ラクトフェリンは免疫細胞の
リーダーpDCの働きを助け、免疫機能を維持
体内の免疫システムの中でも重要な役割を果たしているpDC。免疫細胞には、NK細胞、キラーT細胞、ヘルパーT細胞、B細胞など、異なる働きを持つさまざまな種類があります。pDCはこれらの免疫細胞の働きを制御する、免疫細胞のリーダーのような存在。pDCにはラクトフェリンの受容体があり、ラクトフェリンが結合するとpDCの働きが強化。これにより、総合的な免疫機能の維持に寄与すると考えられます。
