Sleep Balance
質の高い睡眠には
睡眠バランスが大事
良質な睡眠に重要なのは
2種類の睡眠時間の
バランスがとれていること
朝を迎えるにつれ、ノンレム睡眠とレム睡眠の睡眠時間は逆転し、睡眠の後半ではレム睡眠の時間が多くなります。そのため、身体を休めるだけでなく、脳の整理・発達に必要なレム睡眠をしっかり出すためには、睡眠時間をしっかり長く取ることが必要です。
朝が近づき睡眠の後半のレム睡眠が増えていくことで、体も温まり、覚醒に向かっていくため、後半のレム睡眠を十分に確保されると、スッキリとした目覚めにつながるのです。
質の高い睡眠の条件
- 質の高い睡眠の条件は、睡眠前半に深睡眠が確保されること
- ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが安定していること
- 睡眠中版から後半にかけてのレム睡眠が確保されていること
- 途中覚醒しないこと
2種類の睡眠の役割
どちらの睡眠時間も十分に確保するバランスが大切
1日を通じた
睡眠の仕組み
私たち人間は、毎日ほぼ決まった時刻に眠くなり、眠りに入ってから7~8時間後に自然に目覚めるというサイクルを繰り返しています。このような睡眠のリズムをかたちづくるのが、目覚めている時の疲労蓄積による「睡眠欲求」と、体内時計のシグナルによる「覚醒力」のバランスです。
睡眠欲求は、目覚めている時間が長くなるほど増加し、眠りに入ると速やかに減少します。一方の覚醒力は、日中にかけて強くなり、普段の就寝時刻の数時間前をピークに、その後は急速に弱まります。スッキリと目覚めていて活動できるのは、覚醒力が睡眠欲求よりもまさっているという状態なのです。体内時計は、交感神経の活性化、覚醒作用のあるホルモンの分泌、深部体温(脳温)を上昇させることで、覚醒力をもたらしています。
眠りのメカニズム(睡眠と覚醒のリズム)
眠たくなる
カラダのメカニズム
睡眠と覚醒からなる眠りのメカニズムは、脳の熱やホルモンといった生体機能によってつくられています。
脳の温度は、起きて活動している日中は高く保たれていますが、眠気が強くなる就寝前の時間帯は、急速に下がります。眠りにつく前に手足の温度が上昇するのは、身体から熱を逃がしているためです。また、眠りを促がすホルモン「メラトニン」は、夜になり暗くなると分泌し始めます。こうして、眠気は強くなり、深い睡眠がもたらされます。
逆に、朝になると、明るい光のもとでメラトニンの分泌は止まり、覚醒作用を持つ「副腎皮質ホルモン」の分泌が始まります。脳の温度は自然に高くなっていき、目覚めの準備が整って、健やかな目覚めを迎えることができるのです。